画像のコンテキストを保持した視覚的に自然なプライバシー保護処理 (パターン認識・メディア理解)

Abstract

スマートフォンなどで撮影された画像には,撮影者が意図的にフレームインさせた人物(意図人物)とそれ以外の人物(非意図人物)が存在する.非意図人物から画像を公開する許可を得るのは困難であるため,画像をインターネット上に配信する際には非意図人物に対してプライバシー保護処理を適用する必要がある.しかし,プライバシー保護処理として広く用いられるぼかしや塗りつぶしでは,保護領域が視覚的に不自然であり,さらに意図人物の状況を理解するために必要な情報(画像のコンテキスト)のひとつである非意図人物の表情が読み取れなくなる.そこで本稿では,非意図人物の表情を保持することにより,画像のコンテキストを保持した視覚的に自然なプライバシー保護処理手法を提案する.また,提案手法の性能を実験により明らかにする.