顔画像に対するプライバシー保護処理の有効性の定量的評価

Abstract

画像や映像には人物の顔などのプライバシーセンシティブな情報(Privacy Sensitive Information: PSI)が含まれる可能性があるため,画像や映像を公開する際には,PSIを含む領域に対して,ぼかしや塗りつぶしなどの画像処理により視覚的抽象化を施すことでプライバシー侵害のリスクを低減する.しかし,これらの画像処理がどの程度プライバシー保護に有効であるかは明らかにされていない.そこで本報告では,プライバシー保護の有効性を定量的に評価する指標としてID可到達性を提案し,アンケート調査によりさまざまな画像処理のプライバシー保護に対する有効性を明らかにする.さらに,ぼかしなどについては,一定のID可到達性を達成するために必要なパラメータの導出を可能にする.